第2回コンクール 奨励賞作品


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藤井絵里加「それぞれの普通」(村田沙耶香『コンビニ人間』 )


 私もこの本の主人公と同じように、「変だよね」とか「変わってるよね」と言われることが多いのですが、読み終わって私は私で良いんだ!と、強い自信に変わりました。

 私は大学生なのですが、好きなことや、考え、感じ方が周りと全く違って少し浮いています。今までだったら、周りに合わせた服や音楽を好きだと言って、嫌われないようにするために、同じ色に染まっていました。でも、この本に出会えたおかげで私は「好きなものを好きだと言おう」と思えるようになりました。

 当然、今までの友達は周りからいなくなりましたが、おかげで心から気が合う友達を見つけることができました。それだけではなく、前よりも自分のことを好きになれた気がします。私はきっと、周りから見たら変わり者です。それでも私から見たら、それが普通で、これからもそれは変わらないと思います。みんなの普通はそれぞれ違うと思います。そのことを理解して、周りにも接していけたら良いなと思いました。

(408字)(20歳、女性)



 ●運営コメント

 本作品は、当コンクールが考える「読書感想文」の要件を満たしており、「その図書を読んで何を感じ、考えたのか」、「その読書が自分にとってどのような意味を持ったのか」ということも十二分に伝わってくることから、入賞となりました。

 ただ、当コンクールは「1冊の本を指定した読書会」のような場ではないため、読み手のことを考えて、使用図書の内容についての最低限の記述と、具体的にその図書のどのような箇所・内容に影響を受けたのかという描写を入れることが望ましいと考えます。
(あくまで感想が主体です。前回コンクールの総評でも述べたように、「評論」になってしまっている作品は、入選の対象となりません)

 たとえば本作品では、2段落目の「『好きなものを好きだと言おう』と思えるようになりました」という部分について、使用図書の内容に触れながらもう少し膨らませれば、さらによい作品となるのではないでしょうか。


※掲載作文の著作権は当コンクール主催者にあります。無断での転用・転載を禁じます。


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