総評
第16回コンクールへの多数のご参加、ありがとうございました。
また、例年以上のご応募をいただいたこともあり、結果発表までに当初ご案内していたよりも長くお時間をいただくことになりましたこと、お詫び申し上げます。
今回の入賞作品は5作品となります。
16回もコンクールを重ねますと、これまで総評でお伝えしてきた「読書感想文とは」というようなお話を改めてする必要もないほど、ご応募いただく作品の”読書感想文としての”質も高くなり、皆様に広くご案内すべきこともなくなって参りました。
それでも敢えてお伝えすることがあるとすれば、作品の選考等に長く携わっていると作品を通じ、(月並みにはなりますが)やはり「人生は色々」であり、その人生の上で得る「読書経験も様々」であり、そして、そこから紡がれる「読書感想文も多様」であると強く感じさせられるということ、そして、その作品の”多様さ”こそが、”大人が”読書感想文に取り組み、それを持ち寄ることにおける大きな意義であり、当コンクール立ち上げ当初から願っていたものでもあるということでしょうか。
「人生は色々」であり、「読書経験も様々」であり、「読書感想文も多様」であること。それは当然のことであり、それこそに意味があること。
ぜひこの点を意識して受賞作品をご覧いただき、そして、”ご自身の”読書感想文に取り組むきっかけとしていたければ、当コンクールとしてそれ以上の喜びはございません。
最後に。
選考委員による本選考では選考結果にある程度のバラつきが出ることがほとんどなのですが、今回の優秀賞作品は全員から優秀賞に選出される結果となりました。
文章の技法等への若干の指摘もありましたが、”それを含めて”楽しさが伝わってくる文章となっており、本人にとってのその本が持つ意味や、本の持つ力なども伝わってくる素晴らしい作品になっていると思います。ぜひご覧ください。
優秀賞
※クリックすると別ウィンドウが開いて入賞作品を読むことができます。
※掲載作文の著作権は当コンクール主催者にあります。無断での転用・転載を禁じます。
優良賞
●山羊「後悔しない生き方を」(湯本香樹実『夏の庭―The Friends―』)
●まるっぺ 「人生の閃光を求めて」(加藤シゲアキ『閃光スクランブル』)
●むらさき「『分人』という考え方との出会い」(平野啓一郎『空白を満たしなさい』)
●つん「想像力はリカバリー」(青山美智子『リカバリー・カバヒコ』)
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