第15回コンクール 結果発表

総評

 第15回コンクールへの多数のご参加、ありがとうございました。

 今回から応募資格年齢を18歳に引き下げたこともあり、過去のコンクール以上に幅広い年齢からの応募があり、開催15回目にしてまた新鮮な思いを得た回となりました。

 また、今回は使用図書に対する「想い」や「熱量」を強く感じられる作品も多く、作品を通じてそれぞれの読書経験に触れることで、本の持つ力というものを改めて感じることができる回にもなりました。

 その一方で、「想い」や「熱量」は感じられるが、それが先行し過ぎて「読める文章になっていない」といった審査員の講評も、選外となった作品で多くみられました。ただしこれは文章技法云々ではなく、「他人が読むという前提で書かれていない、あるいはその視点が足りていない」というものです。
 もちろん、読書感想文は本を読んだ本人の読書経験を綴るものであり、自分のために書くものです。そして、自分のために読書経験を綴る中で、その経験をより深めていくものです。まずそこを履き違えてはいけません。
 しかし、(当コンクールに限らず)それを「他人が読むことが前提」の場に出す際には、やはり他人が読むことを意識して文章を「整える」必要があります。
 作品の「内容」を変える必要はないですし、変えるべきでもないですが、せっかく時間をかけて取り組み、作り上げた作品です。貴方の作品、そして、貴方の世界に触れた人が迷わないよう、道を整えるイメージで最後に少し調整を加えられると、「他人が読むことが前提の読書感想文」として、より素晴らしい作品になるかと思います。
 (もちろん、他人が読むことが前提でない読書感想文にも「本人にとっての意味や価値」はあります。あくまで、「他人にとってどうか」が変わってくるという話です)
 

 

 さて、今回の入賞作品は4作品となります。

 各作品で書き手が綴った読書経験を通じて、書き手それぞれの世界に触れてみてください。きっと貴方の世界を広げてくれる作品が揃っているはずです。

 そして、貴方が綴った読書経験がまた別の誰かの世界を広げる輪が生まれることを、当コンクールは願っております。


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優秀賞

●misaki「人生が不安でもがいていたときに読んだ本」(木皿泉『すいか』)

※クリックすると別ウィンドウが開いて入賞作品を読むことができます。
※掲載作文の著作権は当コンクール主催者にあります。無断での転用・転載を禁じます。

 

優良賞

●おまめ「両親からの贈り物と油揚」(吉野源三郎『君たちはどう生きるか』)

●木綿生糸「『不在』を生きる」(彩瀬まる『不在』)

●小林共捺哉読「『シ』の有無」(若松英輔『悲しみの秘義』)

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