第17回コンクール 結果発表

総評

 今回も当コンクールに多数のご応募をいただき、誠にありがとうございました。

 当コンクールの開催も17回目となりますが、今回は過去に類を見ないほど選考委員による本選考の結果が割れ、運営側としてはこれまで経験したことのない、非常に難しいコンクールとなりました。
 最終的には、事務局代表が各選考委員の選考結果を踏まえた上で、入賞作品及び各賞を”決断”しましたが、やはり選考委員もそれぞれの人生経験、読書経験を重ねた上で、それら経験の表現物である読書感想文の選考に当たっていただいている以上、そこに差が出るのは当然であり、その差にこそ価値があるのだということに気付かされる貴重な経験となりました。

 また、今回の本選考の結果のブレは、人からの評価というものは結局、誰が評価するかによるという当たり前の事実の現れであり、(これまでの総評等でも繰り返し触れてきた)当コンクールで入賞すること=その読書感想文の価値”ではない”ということの証左でもあるかと思います。
 せひ、「強制ではなく能動に、所与の価値観に倣うのではなく、読書を通じた自身の思索・経験の上に立ち、他者ではなく自分を見つめて」(第11回コンクール総評)読書感想文に取り組んでいただき、 その結果として”皆様にとって”価値のある作品が生まれれば、当コンクールとしては幸甚の極みでございます

 

 さて、今回の入賞作品は5作品となります。

 結果として「厳しい選考に耐えた」と言える作品たち。各人の読書経験、人生経験、思索等々が一つの作品に昇華されたと思わされる作品が揃っております。ぜひご一読ください。


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優秀賞

●Miko「忘れるのではなく」(湯本香樹実・酒井 駒子『くまとやまねこ』)

●日陽蒼「ままならない今を、ままなるように」(朝井リョウ『ままならないから私とあなた』)

※クリックすると別ウィンドウが開いて入賞作品を読むことができます。
※掲載作文の著作権は当コンクール主催者にあります。無断での転用・転載を禁じます。

 

優良賞

●志真織結乃「あの時の私を、そっと本棚にしまうように」(名取佐和子『銀河の図書室』)

●もも「あこがれ」(寺地はるな『どうしてわたしはあの子じゃないの』)

●蜜柑「あの子に『光のとこにいてね』と言えない」(一穂ミチ『どうしてわたしはあの子じゃないの』)

※クリックすると別ウィンドウが開いて入賞作品を読むことができます。
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